宗政代表 佐々木正人のストーリー

工務店に就職したものの・・・

高校を卒業後、愛知県で就職した工務店の仕事が、勤めてから2年を過ぎた頃に暇になり、「土木の方を手伝え」と言われました。

その時は若気の至りで、「大工なのに土方をやるのは嫌だ」と反発をして断りました。そのまま職安に飛び込み、場違いのケーキ屋さんでアルバイトを始めました。

ところが、仕事を少しずつこなせるようになってくると、会社の4店舗すべてと工場まで任せられるようになりました。

朝は皆が来る前に店に行き、パート・アルバイト・職人さんたちとの打ち合わせし、営業時間が終われば店を閉めたことを確認し、店の現金を預かり、帳簿を付ける日が続き、寝るのは毎日午前1時過ぎで遅いときは午前3時近くになることもよくありました。

しかし、仕事を通して会社の経営そのものを教えていただきました。

経営で大事なこと

金銭的な経営は覚えれば出来ますが、お客さまに対しての姿勢、努力、反応を感じる事がとても大切で、また難しいと感じ、一生懸命努力しました。

そんな中で、「お客様とは」と考えた時に、一個100円のケーキを買っていただくにも、「誠心誠意良い物を作り心から笑顔で答え喜んでいただく」そんな努力をし、それがお客様に対して販売する者の義務だということを覚えました。

そんな事を繰り返し1年半が過ぎ、ついに体力の限界になり倒れこんでしまったのです。

建築へ戻る決心

倒れ込んでいろんな事を考えているうちに、建築でお客様に接することと、100円のものを買って頂くお客様に接する事の基本は同じだと気づき、工務店の社長が「土木を手伝えと」いわれた事が本当は大事なことだったかもしれないと思い、建築へ戻る決心をしました。

その後、もとの愛知の工務店に戻って1年間修行し、のちに長野県に戻り、下請けとして工事を請けさせて頂くようになりました。そのような経緯で、小さいながらも工務店を始め、現在に至っています。

責任ある建築への心構え

建築の工事は、お客様と交わした約束通りに進めていかなければいけないのですが、大勢の職人や業者が入ってくるため、手違いが全くないとはいえません。

そのため、職人たちをチームとしてまとめる工務店は、重要な位置付けと考えています。

建築でのちょっとした手違いや、双方の誤解などから生じる問題は、建築の場合、実際に住んでみて1年から2年という長い期間の中で出てきます。

毎日の緊張感を持続させ、初心を忘れずに、安心で質の高い長野県の「住」をお客様へ提供できるよう、日々努力していきたいと考えています。

2021年 3月 1日
代表取締役社長 佐々木 正人

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